旭フレッシュの取り組み その1 新技術によってゆずの可能性を広げる!土佐山ファクトリーの取り組み

ゆず市場の急速な拡大に伴い、生産地では、果汁搾汁後の残渣の廃棄処分費用の増加が長年の生産者の悩みの種となっていました。その問題を解決するべく、平成28年1月に土佐山ファクトリーは誕生しました。

これまで廃棄するしかなかったゆず果皮を買い取り、付加価値をつけた製品として加工し、販路を確保することを目的としています。

新しく導入した「バイオマス再資源化装置」では、「マイクロ波抽出法」という新技術を採用し、電子レンジ内で発生するようなマイクロ波を真空に近い環境でゆず果皮に照射します。

低温(40~50℃)で沸点を迎えたゆず果皮中の油分や水分が気化するため、ゆず本来の香りを損なわず、成分を抽出することができます。そこから、ゆず精油「ニューエッセンシャルオイル」、芳香蒸留水「ニューフローラルウォーター」、乾燥果皮といった3つの製品が生産されます。

無添加で安全な精油や芳香蒸留水の強みを活かし、他製品との差別化、こだわり食品や化粧品などの高質製品向けの香料原料としての認知度向上を図り、高付加価値商品としての地位を確立していきたいと考えています。

このような取組みから、廃棄費用の削減をし、精油などの販売を通して、その収益をゆず生産農家の皆さまへ還元します。これからも、今後の中山間地域の農業活性化へ繋がる一助となることを期待して、日々活動して参ります。